手帳術って?

新年に向けて心機一転、手帳を購入!! よーし、これで今年はスケジュール管理を完璧にこなすイケイケ人間になってやるぞ~!!
~数か月後~

新年始まってはや数ヶ月、あれだけ意気込んでいたのにいまや手帳は真っ白……。

どうしたら手帳に向き合う習慣が身につくの? 誰か教えて~!!
こんな経験はないだろうか?
今では毎日手帳と向き合う時間を設けてしっかりと手帳が習慣化できている筆者・なす子も、実は数年前まではこんな風に毎年真っ白の手帳を量産していた。
この記事では、私が手帳と真剣に向き合うようになって感じたメリットや、最近の手帳術に関する話題などを書いていく。
発達障害の特性と「手帳」の可能性
発達障害の特性である「忘れやすい」「時間感覚が曖昧」「思考が散らかりやすい」といった課題に、手帳は強い味方になる。予定やタスク、思考を「見える化」することで混乱を減らし、時間や行動の管理がぐっと楽になるのが手帳の魅力だ。
手帳が続かない原因と解決方法
手帳術が続かない原因は「完璧を求めすぎること」「使い方が合っていない」などが挙げられる。なかには、手帳があまりにも続かないから、手帳を使うことを諦めてしまったり、手帳嫌いになってしまう人も。そうならないためには、シンプルな使い方から始め、自分に合ったスタイルを模索することが大切。この世にはたくさんの手帳術があるので、ひとつひとつ自分に合ったものを探っていく過程も、手帳の魅力の一つと言えるだろう。後半ではおすすめの手帳術を紹介しているので、ぜひ最後まで読んでほしい。
手帳に予定を書くだけでなく「見える化」するテクニック
予定やタスクは、スマホやパソコンにに入力するのではなく実際にペンなどを持って手書きすることで、記憶に定着しやすい。

ただし、いくら記憶に定着しやすいといっても、手帳を開いたときその予定に注目できなければ忘れてしまう可能性があるし、予定がパンパンに詰め込まれている状態では、優先順位が高いものはどれなのか、締切はいつなのか、混乱してしまう。 そこで、予定やタスクを視覚的に「見える化」するテクニックを取り入れることで、より効果的に管理することができる。
なす子おすすめ!手帳の種類その1:週間バーチカル手帳で時間感覚をつかもう
週間バーチカル手帳は、24時間(時間は手帳によって異なる)の縦軸で予定やタスクなどを時間ごとに管理できるレイアウトの手帳。
1週間分の1日の予定を時間軸で整理できるため、「時間感覚の曖昧さ」を補うのに最適。予定やタスクを時間ごとに記入することで、自分の使える時間が具体的に把握でき、効率的なスケジュール管理が可能になる。1週間分をまとめて見ることができて、把握もしやすい。
書き方のコツは、余裕を持たせて予定を配置し、必要なら色分けやアイコンで視覚的にわかりやすくすること。
EDiT手帳は、シンプルなバーチカルの様式で手帳初心者にも手帳に慣れてきた人にもおすすめの手帳。サイズも持ち運びやすいB6サイズと大きくてたくさんの予定が書き込めるA5サイズの2種類展開で、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶことができる。マンスリーや年間、月間のプランページなどページの種類も豊富で、とにかく予定を細かく管理したいという人におすすめ。
なす子おすすめ!手帳の種類その2:1日1ページ手帳で頭の中を整理しよう
1日1ページ手帳は、その名の通り1日につき1ページ分記入することができる手帳。罫線などが少なく自由に書ける形式のものが多く、自由度が高いのが魅力のひとつ。
私の使い方として、まず5分くらい時間を決めて(考え事が多い時は時間を決めないこともある)「あれの振込しなきゃ!」「あの仕事って締切明日までだったよね?」「旅行に行きたいなぁ」「牛乳買ってこなきゃ」とせわしなく脳内を駆け巡る思考をすべて、1ページに書き出す。そのあと、やること/やりたいと思っていること/買うもの……など、色付きマーカーペンでカテゴリ分けしていく。すると、頭の中の考え事が1ページの中で整理されて、スッキリする。こんな感じ。
NOLTYの1日1ページ手帳は、その名の通り1日1ページの横罫線の入ったページがメインになっているのにくわえて、月間予定表のページもあり、1日の予定を細かく書き込むことと長期的な予定をまとめて見渡すことがこの一冊でできる優れもの。A5サイズなので大きくて書き込みやすいのもポイント。
おすすめの手帳術:「バレットジャーナル」とは?
バレットジャーナルは、ライダー・キャロル氏によって発案された手帳術。発案者は幼少期から発達障害を抱えており、その問題に対応するためにバレットジャーナルという手帳術を考えたのだそう。
「KEY(キー)」と呼ばれる記号を使い、タスク管理や思考の整理をしていくバレットジャーナル。関連する書籍などが複数出ているので、詳しくはそちらを一読してみることをおすすめする。
朝手帳を書き、今日やるべきタスクは何だっけ? と手帳を一日に何度か見直していくうちに、手帳との距離が深まり、自然と習慣化できるというメリットがある。先延ばし癖・後回し癖がある人にとっても、タスクを「見える化」することで、先延ばし・後回しを防げるようになるというメリットもある。また、この手帳術ではKEYを自分好みにカスタマイズしていくことが可能なので、こだわりが強い人や、手帳を持て余しているという人にもおすすめ。
まとめ:手帳術で日常を管理しやすくする第一歩
手帳は、発達障害の特性を補い、日常を効率的に管理するための強力なツールだと私は考える。予定の「見える化」や、タスク・思考の整理などを通じて、時間や思考をコントロールしやすくなるだろう。自分に合った方法を取り入れ、無理なく続けることが、生活をスムーズにする第一歩だ。
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